テスト中に鼻血が出ても、先生に言えなかったことをふと思い出した。[自転車を漕ぎながらふと思い出が浮かぶシリーズvol.1]

特に何を考えるわけでもなく、自転車を漕いで出勤している私。
風が当たっている感じとか、日差しの暖かさとか、そんなようなものを感じていると、
昔の出来事がふわふわ〜と思い出される時があります。

そんな感じの、何か降りてきた昔の思い出をまとめながら、
当時何を考えてたのかとか、今ならこうするのになあとか、
なんだろう、曖昧な感じのままでシリーズ化したいなと思って、今日はまずvol.1を。

大学2年、テスト中になぜか鼻血が出てむちゃくちゃ焦る。

テスト中、わっかんねえな、おいおい、どうするべ…なんて思っていると、
つつつつつ……と鼻の中をサラサラしたものが流れる感覚に気づく。

うっわ、やべ、鼻血。
どうしよ、こんなときに鼻血。
えー!
周りはテスト中。いや、自分もテスト中。
…なんとか収束させねば。

とパニック状態に陥りました。

でも、自分から声を出して言えなかったんですよね。
「すみません、ティッシュください」とか「鼻血が出てしまいました」とか。
ただ、遠くの席に何故かあったティッシュを凝視して、
先生が気付いてくれるのと、鼻血が止まるのをひたすら祈る…。

口の中は血の味。
早くなんとかなって…!
テストはもうどうでもいいから!

…結局、近くに座っていた学生が私の動きが変なことに気付き、
先生に声を掛けてくれたことにより、私の元にティッシュが届けられたのでした。

どうしても言えなかった。というより、怖くて言えなかった?

もし、私がその隣の席の学生だったら、どう思うんだろう?って考えてみると、

え、大丈夫?
先生に早く言いなよ!
服もテスト用紙も汚れちゃうよ!

って思うと思うんですよね。

でも、鼻血を出してるのが自分になると、途端にそんな思考がどこかに消えていく。

テスト中に鼻血なんて、何やってんだよ…って思われる…!
周りは男子ばっかり、女子は私しかいなくてすでに目立ってるのに…
悪目立ちしたらまずい!
テスト後にきっと「他学科のあの人、鼻血出してた」って言われる!
うわー!やめてー!鼻血止まってー!
先生ー!あーーー!!

どこかに消しているのは、頭の中で浮かぶ、たくさんの「恐れ」達。
その「恐れ」を生み出しているのは、紛れもなく自分自身。

自分の中で、
「悪目立ちしちゃいけない」
「人に変な印象を持たれてはいけない」
「人に迷惑をかけてはいけない」
なーんて考えが、当たり前のようにはびこっていて、
そんな考えが私をカチコチに固まらせていたんだと思います。

今からでも「その考えって本当なの?」って自分に質問して考えてみる。

Q.
悪目立ちしちゃいけない?本当なの?

A.
うーん。別に「悪目立ち」って感じじゃ、ない。
鼻血が出るのを自分で制御出来てて、敢えて出してるならまだしも、
当時はとにかくいきなり出てきたわけで、別に私じゃなくても可能性はあるよね?
…そう思うと、悪目立ち、って言えない感じだ。
じゃあ次。

Q.
人に変な印象を持たれちゃだめなの?それって本当?

A.
変な印象…変な印象ってそもそも何ぞ?何ぞぞぞ?
定義自体があやふやな感じ。
例えば、昨年大流行したPPAPとか、人によっては好印象かもしれないし、
私は逆に「なんか変なことやってる人」と思ってたくらいだし…。
でも、鼻血が出たからって、それがすぐ「変な印象」になるわけじゃないか。
そういえば、友達で朝は毎日鼻血が出るって子がいたけど、
「変」と思うんじゃなくて、「大丈夫?早く良くなって!」って思ってたわ。

…これも、本当じゃない。
次いこ。

Q.
人に迷惑をかけちゃいけない?そうなの?

A.
いやいやいや、迷惑かけてるし、かけられてるよ。
確かに、かけないほうがいいかもしれないけど、
昔、友達に「迷惑どんどんかけちゃっていいんだよ」って言われたことある。

自分の中で「これ以上のことをしたら迷惑」っていう基準が何かしらあって、
それを超えたら「迷惑」だし、それ以下なら「迷惑」じゃないけど、
その基準が周りの人と自分で違ってたとすると、話はややこしいわけで。
私の思う「迷惑なこと」は、誰かの「迷惑じゃないこと」だし、
誰かの「迷惑じゃないこと」は、私の「迷惑なこと」にもなるかもしれない。

となると。
鼻血がぼたぼた机に落ちてるのに他の席の人が気づいちゃったりして、
テストに集中できなかったら、そのせいで、もし単位落としちゃったら、
そっちの方がきっともっと迷惑かも?、って話になる。

うん、困った。
本当じゃないっすね、これ。

全部本当とは言えなくないですか、これ………?

自分の世界の外側に気づいて、外から自分を眺めてみる。

どうにも、人という生き物は「自分が自分がー!」ってなるみたいです。
そんでもって、頭の中には「しちゃいけない!」と「しないとだめ!」がてんこもり。
所謂「禁止令」ってヤツ。
他の人にはなくて、でも、なぜだか自分の中には…ある。

そんな色々な「禁止令」がなかったら、ってまず考えてみて、
なかったら「こんなことできる」「あんなことできる」って思えると、
なんだか世界がひろがりんぐ!な感じしますよね。

禁止令ナッシングの人だったら、鼻血が出たって
「すいませーん!鼻血でました!ティッシュ配達願います!」
って先生に高らかに宣言して、颯爽とティッシュで止血するかもしれない。

「演技でもいいからそれをやってください」って言われたら、別に自分もできちゃうわけで。
できないことはないのに、実際できないってことは、自分がやらなくて、やれないだけの話。

私は、実際、あの時に大分悶々としていたわけで。
多分時間的には10分弱はかかっていたわけで。
そんな時間かかるなら、さっさと鼻にティッシュをつっこんで、
テストを解くのを再開した方がいいよね。うん。

本当はそうしたかったんだろうけど、できなかった。
「禁止令」がいかに無駄な命令なのか、改めてよくわかる思い出でした。
そして、そんなことを自転車を漕ぎながら思い出したのでした。
おわり。

あとがきみたいな何か。

いやー、懐かしい。
え、何、もう7年くらい前の出来事らしいよ。
時間の経過が恐ろしすぎるるる。
しかも、なんでこんな出来事をいきなり思い出したのかさっぱりわからない。笑

私はこう見えても(見えなくても?)、工学部だったのです…。
「こーがくぶ」とひらがなで書かないとなんか釣り合わないくらいのエセ理系(だと思っている)。
微積の試験に落ち、再試験でようやくなんとか「可」が貰えたり、
線形代数なんか教授の「神の声を聞けばわかる」発言に絶望したまま、
試験前日に激辛ラーメンを食べて腹痛のまま試験会場に向かったり、
まあ…ほんとに、散々な具合です。ぐほほ。

で、何を思ったか、2年生の時、とある友人の誘いで他学科(情報工学)の講義をとることに。
タイトルは「オートマトン」。
当時、よく聞いていた曲のひとつに「Automaton」と同じタイトルのものがあって、

ふんふん、親しみあるじゃん?
自販機の仕組みとか説明してくれるみたいじゃん?
最悪、友人に助けを求めたらなんとかなるんじゃね?

的な感じで受けることに決めました。

内容的には面白いなあと思ってはいたのですが、途中からよくわからなくなり、
さらにその後からは、夢の世界へ旅立っていることが多くなりました。

いや、まあ、だめなんです。
わからないので、寝てました。はい。苦笑
そして、友人は楽しそうに聞いていました。

いよいよ、最後の試験。
で、冒頭のように、いきなりツツツツ、ときたわけです。
どういう仕組みで鼻血はでるんだろう?

そんなことの方が疑問に思えてきた私。
少しは進歩しているかもしれぬ!